【完全保存版】葬儀の打ち合わせで決めること全リスト|事前準備から当日まで失敗しないチェックガイド
- yukan
- 8月15日
- 読了時間: 7分

「葬儀の打ち合わせって何を決めるの?」
「準備不足で後悔したくない...」
「短時間でたくさん決めなければいけないって聞いて不安」
そんな心配をしていませんか?
実は、葬儀の打ち合わせは事前に内容を知っておくことで、スムーズに進められ、故人らしい満足のいく葬儀にすることができるのです。
今回は、葬儀の打ち合わせで決めるべきことを時系列で詳しく解説します。
葬儀の打ち合わせはいつ・どこで行う?
タイミングは「遺体安置後」
葬儀の打ち合わせは、ご遺体の安置が完了してから行われます。
具体的な流れ
ご逝去: 病院や自宅で亡くなる
葬儀社への連絡: まず最初に行うべきこと
遺体搬送: 逝去後1〜2時間以内
安置完了: 自宅or葬儀社の安置施設
打ち合わせ開始: 安置後すぐに実施
打ち合わせの場所と環境
一般的な場所
自宅: 遺体を自宅安置した場合
葬儀社の控室: 葬儀社で安置した場合
病院の相談室: 緊急の場合
所要時間と服装
時間: 1〜2時間程度
服装: 普段着でOK(華美でなければ問題なし)
参加者: 喪主と主要な家族

事前準備が打ち合わせ成功のカギ
1. 葬儀社の選定(最優先)
遺体搬送は葬儀社が行うため、何よりも先に葬儀社を決める必要があります。
選び方のポイント
事前に複数社を比較検討
病院紹介の葬儀社を安易に選ばない
費用とサービス内容を確認
24時間対応可能か確認
緊急時の対処法
インターネットで地域の葬儀社を検索
口コミや評判を素早くチェック
複数社に電話して対応を比較
契約前に基本料金を確認
2. 喪主の決定
葬儀を取り仕切る責任者を明確にします。
喪主の選び方
優先順位 | 対象者 | 条件 |
1位 | 配偶者 | 健康で判断能力がある |
2位 | 長男・長女 | 配偶者がいない・務められない場合 |
3位 | 次男以降・兄弟姉妹 | 上記が困難な場合 |
4位 | その他親族 | 話し合いで決定 |
喪主の主な役割
葬儀全体の意思決定
葬儀社との窓口役
各種連絡調整
参列者への挨拶
3. 菩提寺・宗旨宗派の確認
確認すべき項目
菩提寺の有無: 先祖代々のお寺があるか
連絡先: 住職の電話番号・住所
宗派: 浄土宗、真言宗、曹洞宗等
戒名の有無: 生前に戒名を受けているか
菩提寺がない場合の対処法
葬儀社の僧侶紹介サービス利用
宗派の希望があれば事前に伝える
お布施の金額を事前確認
今後の法要についても相談
4. 予算の明確化
葬儀費用は高額になるため、事前の予算設定が重要です。
予算設定のポイント
全体予算の上限を決める
支払い用の口座を確認
定期預金等の解約可能性をチェック
相続財産からの支払い手続きを確認
費用の目安
葬儀形態 | 費用相場 | 特徴 |
直葬・火葬式 | 20〜40万円 | 最もシンプル |
一日葬 | 40〜80万円 | 告別式のみ |
家族葬 | 50〜100万円 | 身内中心 |
一般葬 | 100〜200万円 | 多くの参列者 |
5. 遺影写真の準備
意外に見落としがちですが、遺影写真は打ち合わせ当日に必要です。
良い遺影写真の条件
画質: 鮮明でピントが合っている
表情: 自然で穏やかな笑顔
服装: 正装または普段着で上品なもの
背景: シンプルで加工しやすいもの
準備のコツ
デジタル写真の方が加工しやすい
複数の候補を用意しておく
家族で事前に相談して決める
故人らしさが表現された写真を選ぶ

打ち合わせで決める8つの重要項目
1. 日程の決定
考慮すべき3つの要素
火葬場の空き状況: 葬儀社が確認
遺族の都合: 仕事や遠方からの参加
僧侶の都合: 菩提寺の住職のスケジュール
一般的なスケジュール
逝去当日: 安置・打ち合わせ
翌日: 通夜
翌々日: 告別式・火葬
2. 会場の選定
会場選びのポイント
アクセス: 駅からの距離、駐車場の有無
規模: 参列者数に適した広さ
設備: バリアフリー、控室の充実
費用: 会場使用料の確認
主な会場の種類
葬儀社の自社式場
公営斎場
寺院
自宅(小規模な場合)
3. 葬儀プランの決定
主要な葬儀プラン
一般葬
対象:故人の関係者に広く知らせる
特徴:大規模、2日間(通夜・告別式)
費用:100〜200万円
家族葬
対象:身内や親しい人のみ
特徴:小規模、アットホーム
費用:50〜100万円
一日葬
対象:身内中心
特徴:通夜を省略、1日で完結
費用:40〜80万円
直葬・火葬式
対象:身内のみ
特徴:式を省略、火葬場でお別れ
費用:20〜40万円
4. 返礼品と香典返し
会葬御礼品
通夜・告別式の参列者全員に渡す
500〜1,000円程度の品物
ハンカチ、お茶、海苔等が一般的
香典返し
即返し: 葬儀当日に渡す(最近の主流)
後返し: 四十九日後に郵送(従来の方法)
金額目安: 頂いた香典の1/3〜1/2
5. 食事の手配
通夜振る舞い
通夜後の食事
参列者をもてなす
1人2,000〜5,000円程度
精進落とし
告別式後の食事
火葬を終えた後に行う
1人3,000〜8,000円程度
6. 役割分担の決定
主要な役割
役割 | 担当者 | 主な業務 |
喪主 | 配偶者等 | 全体統括・挨拶 |
受付係 | 親族・友人 | 香典受け取り・記帳案内 |
会計係 | 信頼できる人 | 金銭管理 |
案内係 | 若い親族 | 参列者誘導 |
接待係 | 女性親族 | 食事・お茶の準備 |
7. 宗教者の手配
菩提寺がある場合
住職に連絡して日程調整
お布施の金額を確認
戒名について相談
今後の法要について打ち合わせ
菩提寺がない場合
葬儀社の僧侶紹介サービス利用
宗派の希望があれば伝える
定額のお布施で安心
戒名料も事前に確定
8. その他の詳細事項
追加で決めること
供花・供物の注文
写真・ビデオの撮影
音楽・BGMの選択
弔辞を依頼する人の選定
出棺時の花入れの準備
打ち合わせの3つの重要な注意点
1. 要望は遠慮なく伝える
伝えるべき要望の例
「予算は○○万円以内でお願いします」
「故人の好きだった音楽をかけたい」
「花は故人の好きだったバラにしたい」
「できるだけシンプルにしたい」
要望を伝えるコツ
具体的に説明する
理由も一緒に伝える
遠慮せずにはっきりと
代替案も聞いてみる
2. 費用の確認は入念に
確認すべき費用項目
基本料金: セットプランに含まれる内容
変動費用: 人数による追加料金
オプション料金: 祭壇のランクアップ等
実費: 火葬料金、式場使用料等
見積もりチェックポイント
内訳が詳細に記載されているか
追加料金の発生条件は明確か
総額に含まれない費用はないか
支払いタイミングはいつか
3. 支払い方法・タイミングの確認
一般的な支払い方法
現金払い
銀行振込
クレジットカード
分割払い(葬儀社による)
支払いタイミング
葬儀前の前払い
葬儀後1週間以内
葬儀後1ヶ月以内
分割での支払い

打ち合わせをスムーズに進めるチェックリスト
事前準備チェックリスト
□ 葬儀社の選定完了
□ 喪主の決定
□ 菩提寺・宗派の確認
□ 予算の設定
□ 遺影写真の準備
□ 連絡先リストの作成
□ 故人の希望事項の確認
打ち合わせ当日チェックリスト
□ 日程の決定
□ 会場の選定
□ プランの決定
□ 返礼品・食事の手配
□ 役割分担の決定
□ 宗教者の手配
□ 費用の詳細確認
□ 支払い方法の確認
後悔しないための追加アドバイス
故人らしさを大切にする
個性を反映する方法
好きだった音楽をBGMに
愛用していた品物を棺に
趣味に関連した装飾
生前の写真をパネル展示
家族の気持ちを優先する
大切にすべき観点
世間体より家族の希望
無理のない予算設定
参列者の負担も考慮
故人との最後の時間を大切に
専門家のアドバイスを活用
相談すべきこと
地域の慣習について
宗教的な作法について
費用の妥当性について
トラブル回避の方法について
まとめ:事前知識で満足のいく葬儀を
葬儀の打ち合わせは、限られた時間で多くのことを決める重要な時間です。
成功する打ち合わせのポイント
事前準備をしっかりと行う
要望を明確に伝える
費用の確認を怠らない
故人らしさを大切にする
家族の気持ちを最優先にする
完璧な葬儀を目指すより、故人を心から偲び、家族が納得できる葬儀を作ることが重要です。事前の知識と準備があれば、慌ただしい中でも適切な判断ができ、後悔のない送り方ができます。
この記事のチェックリストを保存して、いざという時にすぐ確認できるようにしておきませんか?また、家族と葬儀について話し合い、それぞれの希望を確認しておくことも大切な準備の一つです。
葬儀は故人への最後の贈り物です。十分な準備と心のこもった打ち合わせで、愛する人を温かく送ってあげてください。
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