葬儀・お通夜の靴マナー完全ガイド|男女別・年代別の正しい選び方
- yukan
- 7月3日
- 読了時間: 4分
葬儀やお通夜に参列する際、服装と同じくらい重要なのが「靴選び」です。
「どんな靴を履けばいいの?」「普段のフォーマル靴で大丈夫?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
葬儀・お通夜は厳粛な場であり、故人への敬意を表すためにも適切な靴を選ぶことが大切です。
本記事では、男女別・年代別の正しい靴マナーについて詳しく解説いたします。
葬儀・お通夜の靴選び|基本の3原則
まず、葬儀・お通夜で履く靴選びの基本原則をお伝えします。これは男女共通のルールです。
1. 色は必ず黒を選ぶ
男女ともに黒色の靴が最もふさわしいとされています。 グレーや茶色などの地味な色であっても避け、必ず黒を選びましょう。黒は喪の色であり、故人への哀悼の意を表す色とされています。
2. シンプルなデザインを心がける
派手な装飾や金具、リボン、ラインストーンなどが付いた靴は避け、無地でシンプルなデザインを選びます。 葬儀は故人を偲ぶ場であり、参列者の靴が目立つべきではありません。
3. 素材選びに注意する
一般的には本革や合成皮革が適しています。しかし、以下の素材は避けましょう:
エナメル:光沢が強すぎるため不適切
スエード:カジュアルすぎる印象を与える
ワニ革・ヘビ革:殺生を連想させるため忌避される
光沢の強い素材:華美な印象を与える
男性の靴マナー
推奨される靴の種類
男性の場合、内羽根式の黒い紐付き革靴が最もフォーマルで適切です。具体的には:
ストレートチップ:つま先に一本線が入ったデザイン
プレーントゥ:装飾のないシンプルなデザイン
避けるべき靴
以下の靴はカジュアルすぎるため、葬儀・お通夜には不適切です:
ローファー
スリッポン
金具付きの靴
ウィングチップ
スニーカー
靴下のマナー
黒の無地で、ふくらはぎまで隠れる丈の靴下を着用しましょう。柄物や短い靴下は避けてください。座った際に素肌が見えることのないよう、十分な丈のものを選ぶことが重要です。
女性の靴マナー
推奨される靴の種類
女性の場合、黒のプレーンパンプスが基本です。具体的な選び方は:
つま先の形:ラウンドトゥまたはスクエアトゥ
ヒールの高さ:3~5cm程度が一般的
デザイン:装飾のないシンプルなもの
ストラップ付きのパンプスでも、華美でなければ許容されます。
避けるべき靴
以下の靴は葬儀・お通夜には不適切です:
エナメル素材:光沢が強すぎる
オープントゥ:つま先が見えるデザイン
ピンヒール:音が響きやすく、カジュアルな印象
ウェッジソール:カジュアルすぎる
サンダル:露出が多すぎる
ブーツ:フォーマルな場に不適切
ストッキングのマナー
黒の薄手ストッキング(30デニール以下)が基本です。真冬の場合は80デニール程度まで許容されますが、ラメや柄入りは避けましょう。
年代別・状況別の靴マナー
子どもの場合
制服がある場合:校則に従い、黒や紺などのダークカラーのローファーやスニーカーでも問題ありません
私服の場合:黒や紺のシンプルな靴を選択
避けるべきもの:サンダル、ブーツ、派手な色、キャラクターもの
高齢者・妊婦の場合
身体への負担を優先し、脱ぎ履きしやすく歩きやすい黒の靴を選びましょう。安全性と体調を最優先とし、多少マナーから外れても問題ありません。
滑りにくいソール
クッション性の良いもの
脱ぎ履きしやすいデザイン
葬儀・お通夜で避けるべき靴|NG例一覧
以下は絶対に避けるべき靴の特徴です:
色・デザイン面
明るい色(白、ベージュ、茶色など)
派手な装飾(金具、リボン、ラインストーン)
柄物やプリント
素材面
エナメル
スエード
ワニ革・ヘビ革
光沢の強い素材
形状面
オープントゥ
サンダル
ブーツ
極端にヒールの高い靴
靴選びの参考表
対象者 | 推奨される靴 | 注意点・NG例 |
男性 | 黒の内羽根式革靴(ストレートチップ、プレーントゥ) | ローファー、金具付き、カジュアルデザインはNG |
女性 | 黒のプレーンパンプス(3〜5cmヒール) | エナメル、装飾付き、オープントゥはNG |
子ども | 黒や紺のローファー・スニーカー | 派手な色、キャラクターもの、サンダルはNG |
高齢者・妊婦 | 黒で歩きやすい靴 | 身体に負担がなければ多少の例外は許容 |
靴以外の足元マナー
男性の靴下
黒の無地
ふくらはぎまで隠れる丈
柄物や短いものはNG
女性のストッキング
黒の薄手(30デニール以下)
真冬は80デニール程度まで可
ラメや柄入りはNG
まとめ
葬儀・お通夜での靴選びは、**「黒・シンプル・装飾なし」**の3原則を守ることが最も重要です。
ポイントのおさらい
色は必ず黒を選ぶ
装飾のないシンプルなデザイン
適切な素材(本革・合成皮革)を選ぶ
男性は内羽根式革靴、女性はプレーンパンプス
エナメルやスエードなどの素材は避ける
高齢者や妊婦は安全性を最優先
葬儀やお通夜は故人を偲び、ご遺族に寄り添う大切な時間です。適切な靴を選ぶことで、故人への敬意を表し、厳粛な雰囲気を保つことができます。
事前に準備しておくことで、いざというときに慌てることなく、心を込めてお見送りができるでしょう。
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