お通夜での数珠マナー完全ガイド|正しい持ち方とタイミングを解説
- yukan
- 7月1日
- 読了時間: 4分

お通夜に参列する際、
「数珠はいつ持てばいいの?」「どのように持つのが正しいの?」と迷われる方は多いのではないでしょうか。
数珠は仏教における大切な法具であり、故人への敬意を表すためにも正しいマナーを知っておくことが重要です。
本記事では、お通夜での数珠の正しい持ち方とタイミングについて、詳しく解説いたします。
お通夜で数珠を持つ基本マナー
いつから数珠を持つべきか
お通夜の会場に着席した時点で数珠を取り出し、式が終わるまで持ち続けるのが正しい作法です。
多くの方が勘違いしがちなのが、「お焼香のときだけ数珠を使えばよい」という考え方です。しかし、これは正式なマナーではありません。
数珠は仏様への敬意を表すものであり、お通夜の間は常に身につけておくことが望ましいとされています。
数珠の正しい持ち方
数珠は左手に持つか、左手首にかけておきます。
これは仏教において、左手が「清浄な手」とされているためです。また、房(ふさ)の部分が下になるように持つのが一般的です。
お通夜での数珠使用の具体的な流れ
1. 会場到着時
席に着くタイミングで数珠をカバンやポケットから出す
左手に持つか、左手首にかける
房が下になるように持つ
2. 式の最中
合掌や焼香の際:宗派ごとの正式な持ち方があればそれに従う。分からない場合は左手首に通したまま合掌するか、左手で輪を持って合掌する
座っているとき:左手で持ち続けるか、左手首にかけておく
使わないとき:椅子の上に置かず、必ず手に持っているか手首にかけておく
3. 式終了後
お通夜が完全に終了してから数珠をしまう
途中で席を立つ場合でも、椅子の上に置かず、バッグやポケットにしまう
避けるべき数珠のマナー違反
以下の行為はマナー違反とされているため、注意が必要です:
× お焼香のタイミングだけで取り出す
「焼香するときだけ数珠を使えばよい」という考えは間違いです。お通夜の最初から最後まで持ち続けるのが正しいマナーです。
× 椅子やテーブルの上に置く
数珠は神聖なものとされているため、椅子やテーブルなどに直接置くことは避けましょう。
× 他人の数珠を借りる
数珠は持ち主の分身や魂を表すものとされているため、他人から借りることはマナー違反です。
数珠を忘れてしまった場合の対処法
1. 会場や近隣での購入を検討
多くの葬儀会場では参列者向けに数珠を販売している
近くの仏具店、百貨店、コンビニ、ドラッグストアでも購入可能な場合がある
時間が許せば、これらの店舗での購入を検討する
2. 貸し出し用数珠の確認
一部の葬儀場では、貸し出し用の数珠を用意していることがあります。スタッフに確認してみましょう。
3. 数珠がない場合でも心配不要
数珠がなくても、心を込めて手を合わせ、故人やご遺族に敬意を表すことが最も大切です。 数珠がないことでマナー違反とされることはほとんどありません。静かに手を合わせてお祈りすることを心がけましょう。
宗派による違いについて
仏教にはさまざまな宗派があり、それぞれ数珠の使い方に細かな違いがある場合があります。
しかし、一般的な略式数珠であれば多くの宗派で使用できるため、基本的なマナーを守れば失礼にはなりません。
不安な場合は、事前にご遺族の宗派を確認しておくとより安心です。
まとめ
お通夜での数珠マナーのポイントをまとめると
着席したらすぐに数珠を出し、お通夜が終わるまで左手で持つ
途中でしまったり、焼香時だけ取り出すのはNG
椅子の上に置いたり、他人から借りたりしない
数珠を忘れても、心を込めた合掌があれば問題なし
これらのマナーを守ることで、故人やご遺族への敬意をきちんと表すことができます。お通夜は故人を偲ぶ大切な時間です。正しいマナーを身につけて、心を込めてお見送りをいたしましょう。
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