【完全ガイド】葬式に持参する数珠の選び方とマナー|宗派別の違いも解説
- yukan
- 6月23日
- 読了時間: 3分

葬式やお通夜に参列する際、「どのような数珠を持参すればよいのか」「自分の宗派と違う場合はどうすればよいのか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。数珠は仏教の葬儀において重要な法具の一つです。今回は、葬式における数珠の選び方から正しい持ち方まで、詳しく解説いたします。
数珠とは?葬式での役割
数珠(じゅず)は仏教において使用される法具で、念仏を唱える際に珠を繰りながら使用するものです。葬儀や法要の際には、故人への敬意と自身の心を清めるために持参します。
葬式に適した数珠の選び方
1. 基本は「略式数珠」がおすすめ
略式数珠(一重数珠・片手数珠)は、宗派を問わず使用できるため、最も無難な選択肢です。
略式数珠の特徴
一重の輪になっている
宗派に関係なく使用可能
男性用・女性用で珠の大きさが異なる
持ち運びが便利
色の選び方:
男性:黒、茶、グレーなどの落ち着いた色
女性:黒、グレー、紫、白などの上品な色
派手な色や装飾は避ける
2. 宗派が分かっている場合は「本式数珠」も選択可能
本式数珠(二重数珠・正式数珠)は、各宗派に特化した形状や珠の数を持つ数珠です。
本式数珠の特徴:
宗派ごとに形状や珠の数が異なる
より正式な法具として扱われる
自分の宗派に合わせて選ぶ
略式数珠より高価な場合が多い
主な宗派別の特徴:
浄土宗・浄土真宗:房が特徴的
真言宗:珠の数が108個
日蓮宗:房の本数に特徴
曹洞宗・臨済宗:シンプルな形状
数珠の正しい持ち方とマナー
基本の持ち方
普段:左手で持ち、房を下に垂らす
合掌時:左手首にかけて右手を添える、または両手で包むように持つ
移動時:左手で持つか、左手首にかける
重要なマナー
✓ 守るべきマナー
数珠は自分専用のものを使用する
他人との貸し借りはしない
ふくさやハンカチに包んで持参する
床に置いたり雑に扱わない
✗ 避けるべき行為
数珠を振り回す
アクセサリーとして身に着ける
他人に貸したり借りたりする
数珠の持参方法と保管
持参時の注意点
ふくさ(袱紗)や清潔なハンカチに包んで持参
直接バッグに入れない
丁寧に扱い、大切に保管する
数珠がない場合の対処法
数珠を持っていない場合でも、葬儀への参列は可能です。ただし、以下の点にご注意ください
無理に借りる必要はない
手を合わせて合掌する
できれば事前に自分用を用意しておく
数珠選びでよくある質問
Q: 宗派が違う葬儀に参列する場合は?
A: 自分の宗派の数珠を持参するか、略式数珠を使用すれば問題ありません。
Q: 数珠の価格帯は?
A: 略式数珠は1,000円~10,000円程度、本式数珠は5,000円~50,000円程度が一般的です。
Q: 子供も数珠を持つべき?
A: 必須ではありませんが、小学生以上であれば子供用の数珠を持参しても良いでしょう。
数珠購入時のチェックポイント
購入前に確認すべき点
自分の宗派(分かる場合)
使用頻度(年に数回なら略式数珠で十分)
予算
男性用・女性用の区別
材質(木製、石製、プラスチック製など)
おすすめの購入場所
仏具店
百貨店の仏具売り場
インターネット通販
宗教用品専門店
まとめ:数珠選びの重要ポイント
葬式に参列する際の数珠選びで迷った場合は、略式数珠(片手数珠)を選択すれば安心です。宗派を問わず使用でき、どのような葬儀でも失礼にあたりません。
数珠選びの要点
迷ったら略式数珠を選ぶ
落ち着いた色合いを選択
左手で持ち、房を下に垂らす
ふくさに包んで大切に持参
自分専用のものを用意
適切な数珠を選び、正しいマナーで使用することで、故人への敬意を表し、心を込めてお別れの時間を過ごすことができるでしょう。
数珠の選び方や葬儀マナーについてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。皆様の大切なお別れの時間をサポートいたします。
Comments