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【保存版】お葬式の持ち物完全リスト|必須アイテムからマナーまで詳しく解説

  • yukan
  • 6月27日
  • 読了時間: 11分
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「お葬式には何を持って行けばいいの?」


「香典以外に必要なものは?」


「バッグや小物の色やデザインに決まりはある?」


急な訃報を受けた時、服装と同じくらい悩むのが持ち物です。

必要なものを忘れてしまったり、マナーに反するアイテムを持参してしまったりしないよう、事前にしっかりと準備しておきたいものです。


今回は、お葬式の持ち物について、必須アイテムから場合によって必要なもの、そして持ち物のマナーまで詳しく解説します。男女別・シチュエーション別のポイントも含めて、実践的にご説明いたします。


お葬式の持ち物|基本の考え方



持ち物選びの3つの原則


1. 必要最小限


基本的な考え方

  • 荷物は必要最小限にまとめる

  • 大きなバッグや多すぎる荷物は避ける

  • 会場で邪魔にならないサイズを心がける



2. 地味で控えめ


色とデザインの基準

  • 黒・白・グレー・紺などの地味な色

  • 光沢や装飾のないシンプルなデザイン

  • 革製品は避ける(殺生を連想させるため)



3. 故人への敬意


マナーへの配慮

  • 派手さを避けて品格を重視

  • 宗教・宗派に応じた配慮

  • 会場の雰囲気に適したもの


必須の持ち物|絶対に忘れてはいけないアイテム



1. 香典


香典の基本マナー


香典袋(不祝儀袋)の選び方

宗教・宗派

表書き

袋の特徴

仏教全般

「御香典」「御霊前」

蓮の絵柄があるもの

浄土真宗

「御仏前」

蓮の絵柄があるもの

神道

「御霊前」「御神前」「御玉串料」

無地または神式のもの

キリスト教

「御花料」「お花料」

十字架の絵柄または無地

不明・無宗教

「御霊前」

無地のシンプルなもの


香典の書き方

  • 表書き:薄墨の筆またはフェルトペンで

  • 氏名:フルネームで楷書体

  • 金額:裏面に旧字体で(壱、弐、参、阡、萬)

  • 住所:裏面の左下に記載


お札の準備

  • 新札は避ける:「準備していた」印象を与えるため

  • 新札しかない場合:一度折り目をつけてから使用

  • 向き:お札の向きを揃えて入れる

  • 汚れた札は避ける:古くても清潔なものを選ぶ



香典の金額目安


故人との関係別金額目安

関係性

金額の目安

祖父母

10,000円〜30,000円

両親

30,000円〜100,000円

兄弟姉妹

30,000円〜50,000円

叔父・叔母

10,000円〜30,000円

友人・知人

5,000円〜10,000円

職場関係

3,000円〜10,000円

近所の方

3,000円〜5,000円


年齢・立場による調整

  • 20代:相場の下限〜中間程度

  • 30代以上:相場の中間〜上限

  • 夫婦で参列:単身の1.5〜2倍程度

  • 連名の場合:一人当たり3,000円〜5,000円



2. 袱紗(ふくさ)


袱紗の重要性


なぜ袱紗が必要なのか

  • 香典袋を汚れや折れから守る

  • 丁寧さと礼儀正しさを表現

  • 日本の伝統的なマナー


適切な袱紗の選び方


色の選択

  • OK:黒・紺・グレー・紫(寒色系)

  • NG:赤・ピンク・オレンジ(暖色系)

  • オールマイティ:紫(慶弔両用可能)


素材とデザイン

  • 絹やレーヨンなどの上品な素材

  • 無地またはごく控えめな柄

  • 金糸・銀糸の装飾は避ける


袱紗の包み方・渡し方


包み方の手順

  1. 袱紗を菱形に置く

  2. 中央より少し右に香典袋を置く

  3. 右→下→上→左の順で包む

  4. 最後に左端を中に入れて完成


受付での渡し方

  1. 受付の前で袱紗から香典袋を取り出す

  2. 袱紗を畳んで下に敷く

  3. 香典袋を受付の方に向けて両手で渡す

  4. 「この度はご愁傷様でございます」と挨拶


3. 数珠


数珠の基本知識


数珠が必要な場面

  • 仏式の葬儀・法要

  • 焼香の際

  • 合掌する時


宗派別の数珠

宗派

特徴

玉の数

浄土宗

二重にして使用

108個(本式)

浄土真宗

二重で房が長い

108個(本式)

真言宗

主玉と親玉が特徴的

108個(本式)

日蓮宗

房が3つある

108個(本式)

略式数珠

どの宗派でも使用可

18個・27個など


数珠選びのポイント

  • 初心者:略式数珠がおすすめ

  • 材質:木製・石製・樹脂製など

  • :落ち着いた色合いを選択

  • サイズ:手のサイズに合うもの



数珠の使い方


基本的な持ち方

  • 左手首にかける、または左手で持つ

  • 焼香時は左手で持ち、右手で焼香

  • 合掌時は両手の指にかけて合掌


注意点

  • 他人の数珠は借りない(個人的なお守りのため)

  • 床に置かない

  • 忘れた場合は合掌のみで問題なし


4. ハンカチ・ティッシュ


適切なハンカチの選び方


色とデザイン

  • 推奨:白・黒・グレー・紺

  • 避ける:明るい色・派手な柄・キャラクター物

  • 素材:綿・麻などの上品な素材


機能性も重視

  • 吸水性の良いもの

  • 適度な大きさ(大きすぎず小さすぎず)

  • しわになりにくい素材


ティッシュについて

基本的な考え方

  • 必ず持参する

  • ポケットティッシュで十分

  • 香りつきは避ける


5. 財布


葬儀にふさわしい財布


サイズと色

  • 推奨:コンパクトで薄いもの

  • :黒・紺・グレーなどの地味な色

  • 避ける:大きな長財布・明るい色


素材の選択

  • OK:布製・ナイロン製・合成皮革

  • 注意:本革は避ける場合もある

  • NG:ワニ革・ヘビ革などのエキゾチックレザー


財布の中身


必要最小限の中身

  • 必要な現金(交通費・香典以外の支払い用)

  • 身分証明書

  • クレジットカード1〜2枚

  • 緊急時の連絡先メモ


6. バッグ


男性のバッグ


基本的な考え方

  • 手ぶらまたは小さなセカンドバッグ

  • ポケットに収まる荷物なら手ぶらでもOK

  • 大きなバッグは避ける


適切なバッグ

  • :黒・紺・グレー

  • 素材:布製・ナイロン製

  • サイズ:A5サイズ程度まで



女性のバッグ


基本的なスタイル

  • 小さめのハンドバッグまたはクラッチバッグ

  • 肩掛けの場合はチェーンなしのもの

  • 床に置ける程度の小さなサイズ


適切なバッグの特徴

  • :黒が基本(紺・グレーも可)

  • 素材:布製・合成素材

  • 装飾:無地でシンプル

  • 金具:光沢のない地味なもの


避けるべきバッグ

  • 本革(特にエキゾチックレザー)

  • 光沢のある素材

  • 大きな金具やチェーン

  • ブランドロゴが目立つもの

  • カジュアルすぎるもの


場合によって必要な持ち物


1. 黒い手袋


手袋が有効な場面


こんな時に便利

  • ネイルアートを隠したい時

  • 手荒れが気になる時

  • 冬季の防寒対策

  • より正式な装いにしたい時



適切な手袋の選び方


素材とデザイン

  • 推奨:布製・レース製(薄手)

  • 避ける:革製・毛皮

  • :黒のみ

  • 長さ:手首程度の短いもの


使用上の注意点

  • 焼香時は必ず外す

  • 受付で記帳する際も外す

  • 握手や挨拶の際は外すのが礼儀



2. 予備のストッキング


女性必携のアイテム


必要性

  • 伝線や破れのリスク対策

  • 長時間の着用による劣化

  • 安心感のために


選び方のポイント

  • 着用しているものと同じ色・デニール

  • 黒またはナチュラルベージュ

  • 予備用は1足で十分



3. 化粧品・鏡


最低限のメイク直し用品


持参すると良いもの

  • コンパクトミラー(小さめ)

  • 口紅またはリップクリーム(控えめな色)

  • フェイスパウダー(テカリ防止)

  • 綿棒(アイメイクの修正用)


使用時の注意点


控えめなメイク直し

  • 派手にならないよう注意

  • 香りの強い化粧品は避ける

  • 人前での化粧直しは控える



4. 傘


雨天時の準備


適切な傘の選択

  • :黒・紺・グレーなどの地味な色

  • 透明ビニール傘:無難な選択

  • 避ける:明るい色・派手な柄・キャラクター物


傘の扱い方

  • 会場に入る前に水を切る

  • 傘立てがあれば利用

  • ない場合は邪魔にならない場所に



5. 常備薬


体調管理のために


持参を検討すべき薬

  • 頭痛薬・胃薬(体調不良対策)

  • 持病の薬(必須)

  • のど飴(咳対策)


注意点

  • 音の出る包装は避ける

  • 最低限の量に留める

  • 処方薬は必ず持参



6. その他の小物


状況に応じて必要なもの


メガネ・コンタクト関連

  • 予備のコンタクトレンズ

  • コンタクト用目薬

  • メガネケース


筆記用具

  • 黒いペン(記帳用)

  • 小さなメモ帳


その他

  • 小さなごみ袋(マナーとして)

  • 絆創膏(靴擦れ対策)


男女別・年代別持ち物ガイド


女性の持ち物リスト


20代女性


必須アイテム

  • 香典(袱紗入り)

  • 数珠

  • 黒いハンドバッグ

  • ハンカチ・ティッシュ

  • 財布

  • 予備ストッキング


あると便利

  • 化粧品(口紅・パウダー)

  • 黒い手袋(ネイル隠し)

  • 小さなミラー



30代〜40代女性


必須アイテム

  • 基本の持ち物一式

  • より上質なバッグと袱紗

  • 常備薬


あると便利

  • 読書用メガネ(必要に応じて)

  • より充実した化粧品


50代以上女性


必須アイテム

  • 基本の持ち物一式

  • 常備薬

  • より格式の高い袱紗・バッグ


あると便利

  • 老眼鏡

  • ひざ掛け(冷房対策)



男性の持ち物リスト


20代〜30代男性


必須アイテム

  • 香典(袱紗入り)

  • 数珠

  • ハンカチ・ティッシュ

  • 財布


基本スタイル

  • 手ぶらまたは小さなセカンドバッグ

  • ポケットに収まる程度の荷物


40代以上男性


必須アイテム

  • 基本の持ち物一式

  • 常備薬

  • より上質な袱紗


あると便利

  • 読書用メガネ

  • 名刺(必要に応じて)



子どもの持ち物


幼児(3〜6歳)


親が準備するもの

  • 子ども用ハンカチ・ティッシュ

  • 静かに過ごせるおもちゃ(音の出ないもの)

  • 着替え(汚した場合に備えて)


小学生以上


基本的な持ち物

  • ハンカチ・ティッシュ

  • 小さな財布(お小遣い程度)

  • 数珠(中学生以上)


シチュエーション別持ち物ガイド


通夜での持ち物


基本的な考え方

  • 告別式よりもやや簡素でも可

  • ただし最低限のマナーは守る

  • 通夜振舞いがある場合の準備も


特別な準備

  • 通夜振舞い用のマナー(箸を付ける程度)

  • 長時間になる可能性への備え



告別式での持ち物


より正式な準備を

  • 通夜よりもきちんとした持ち物

  • 上質な袱紗やバッグを選択

  • 完璧な身だしなみのための準備


法事・法要での持ち物


継続的な関係への配慮

  • 四十九日、一周忌などでも基本は同じ

  • より親しい関係なら少し柔軟性も

  • お供え物が必要な場合もある


遠方の葬儀での持ち物


旅行用の準備も兼ねる

  • 宿泊用の最低限の荷物

  • 交通費やホテル代

  • 地域の慣習に関する事前調査


宗教・宗派別の注意点


仏教


共通事項

  • 数珠は必須

  • 香典は「御香典」または「御霊前」

  • 蓮の花の絵柄がある香典袋


浄土真宗の特徴

  • 香典は「御仏前」

  • 数珠の形が特徴的

  • 焼香の作法が他宗派と異なる



神道


特徴的なポイント

  • 数珠は不要

  • 香典は「御霊前」「御神前」「御玉串料」

  • 玉串奉奠用の榊の準備(通常は会場で用意)



キリスト教


カトリック・プロテスタント共通

  • 数珠は不要

  • 香典は「御花料」「お花料」

  • 十字架の絵柄または無地の香典袋

  • 献花用の花(通常は会場で用意)



無宗教・自由葬


柔軟な対応が必要

  • 事前に主催者に確認

  • 「御霊前」が無難

  • 通常の葬儀マナーに準じる


地域による違いと注意点


関東地方の特徴


より厳格なマナー

  • 袱紗の使用は必須

  • バッグや小物の色も厳格

  • 革製品への注意がより厳しい


関西地方の特徴


基本は同じだが細部で違い

  • 香典の金額相場がやや異なる

  • 地域の慣習を重視

  • 年配の方の意見を参考に


地方・農村部の特徴


伝統的なマナーを重視

  • より格式を重んじる地域も

  • 近所との関係性を重視

  • 地元の慣習に合わせる



持ち物チェックリスト


前日までに準備するもの


絶対必要

  • [ ] 香典(金額確認済み)

  • [ ] 袱紗(色・素材確認済み)

  • [ ] 数珠(仏式の場合)

  • [ ] 適切なバッグ

  • [ ] ハンカチ・ティッシュ(色確認済み)

  • [ ] 財布(コンパクトなもの)



必要に応じて

  • [ ] 黒い手袋

  • [ ] 予備ストッキング

  • [ ] 化粧品・ミラー

  • [ ] 傘(天気予報確認)

  • [ ] 常備薬

  • [ ] メガネ・コンタクト用品



当日の最終チェック


出発前の確認

  • [ ] 香典は袱紗に正しく包まれているか

  • [ ] バッグの中身は適切か

  • [ ] 余計なものは入っていないか

  • [ ] 携帯電話はマナーモードか

  • [ ] 忘れ物はないか


よくある質問と回答


Q1: 香典を忘れてしまった場合はどうすればいいですか?


A: 受付で正直に伝え、後日お渡ししましょう。


対応方法

  • 受付で「香典を持参し忘れました」と正直に伝える

  • 「後日改めてお渡しします」旨を伝える

  • 数日以内に現金書留またはお訪ねしてお渡し

  • お詫びの手紙を添える



Q2: 数珠を持っていません。借りてもいいですか?


A: 数珠は個人的なお守りのため、借りるのは適切ではありません。


対応方法

  • 合掌のみで問題なし

  • 焼香時は数珠なしで行う

  • 今後のために購入を検討

  • 略式数珠なら比較的安価で購入可能



Q3: バッグが革製しかありません。どうすればいいですか?


A: 他に選択肢がない場合は、最もシンプルで地味なものを選びましょう。


対応方法

  • 可能であれば布製のバッグを購入または借りる

  • 革製の場合は、最も地味でシンプルなもの

  • エキゾチックレザー(ワニ・ヘビなど)は絶対に避ける

  • 次回のために適切なバッグの購入を検討



Q4: 子どもには何を持たせればいいですか?


A: 年齢に応じて最低限のものを準備しましょう。


年齢別ガイド

  • 幼児:ハンカチ・ティッシュ、静かなおもちゃ

  • 小学生:ハンカチ・ティッシュ、小さな財布

  • 中学生以上:大人に準じた持ち物


注意点

  • 音の出るおもちゃは避ける

  • 派手な色のものは避ける

  • 必要最小限に留める



Q5: スマートフォンは持参してもいいですか?


A: 持参は可能ですが、マナーに十分注意しましょう。


使用上の注意

  • 必ずマナーモード(できればサイレント)に設定

  • 式中の使用は絶対に避ける

  • 写真撮影は遺族の許可がない限り避ける

  • 緊急時以外は使用しない


持ち物の予算目安


初めて揃える場合の予算


基本セット(女性)

アイテム

価格目安

選び方のポイント

袱紗

1,000円〜3,000円

慶弔両用の紫がおすすめ

数珠

2,000円〜5,000円

略式数珠が使いやすい

バッグ

3,000円〜8,000円

布製のシンプルなもの

合計

6,000円〜16,000円

長く使えるものを選択


基本セット(男性)

アイテム

価格目安

選び方のポイント

袱紗

1,000円〜3,000円

慶弔両用の紫がおすすめ

数珠

2,000円〜5,000円

略式数珠が使いやすい

セカンドバッグ

2,000円〜5,000円

必要に応じて

合計

5,000円〜13,000円

長く使えるものを選択


質の良いものを揃える場合


上質なセット

アイテム

価格目安

特徴

正絹の袱紗

5,000円〜15,000円

正式な場面にふさわしい

本式数珠

10,000円〜30,000円

宗派に合わせた本格的なもの

高級バッグ

10,000円〜30,000円

長年使える上質なもの


まとめ:心を込めた準備が大切


持ち物準備のポイント


基本的な考え方

  1. 必要最小限:荷物は最低限に

  2. 地味で控えめ:派手さを避けて品格を重視

  3. 故人への敬意:マナーを守って参列


重要なアイテム

  • 香典と袱紗:最も重要な持ち物

  • 数珠:仏式では必須

  • 適切なバッグ:全体の印象を左右


細やかな配慮

  • 色と素材:地味で上品なものを選択

  • サイズ:コンパクトで邪魔にならない

  • 機能性:必要な時にすぐ使える



最も大切なこと


持ち物の準備も重要ですが、最も大切なのは故人を偲ぶ気持ちとご遺族への思いやりです。


完璧な持ち物を揃えることよりも、心を込めて参列し、故人との最後の時間を大切に過ごすことが何より重要です。




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